琉球人松
鹿児島市磯街道


旧磯街道沿いの祇園之洲を過ぎるとすぐに右手に見える。
祇園之洲は、1609年薩摩の琉球侵攻の際、船出した所である。
琉球人松
琉球船の目印松
−磯浜の名物、享年142歳−
磯浜には昔、石燈籠に巻きつくように見事な枝を張った大松がありました。
琉球からの船が入港する時、目印にした松というところから「琉球人松」と
呼ばれていました。
松の上の丘は桜の名所で、海上から桜を眺める遊覧船も多かったといいます。
ところが終戦後松食い虫の被害にあい、この名物松を惜しむ人達が手を尽くし
て駆除に努めましたが、その甲斐なく枯れてしまつたのです。
そこで、1953年(昭和28年)10月2日、当時の市長のノコ入れで切り倒され、
翌年、数本の姫松が
植えられました。その中の一本が現在、石燈籠の左手に根付いています。
切り倒された琉球松の年輪を数えると142あったそうです。
また、1973年(昭和48年)5月15日、沖縄復帰1周年を記念して、那覇市から
リュウキュウマツの寄贈を受け、石燈籠の右手に植えられています。


鹿児島市観光課

参考、切り倒された当時142歳であつたと言うことは、1811年に生まれたことになる。
2000年10月22日撮影



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